英会話スクールはたくさんあるのに、話せる人は少ない
自分の身の回りを見回してみただけでも、「英会話ができるようになりたい!」と思っている人はたくさんいることがわかりますよね。そういった需要を受けて、町には英会話スクールが溢れています。しかし一方で、英会話に自信がある日本人がかなり少ないのも事実。2017年の調査では英語に対して苦手意識を持っている日本人は6割以上、2018年に行われた別の調査では、英会話を学んでいる日本人の約8割が自分の英語力に自信がないと答えています。
日本人の多くが英語力をつけたいと感じており、実際に英語を学んでいるにも関わらず、いつまで経っても英語に自信がある日本人が増えないのは、いったいなぜでしょうか。
英会話スクールのメリットデメリットから見てみよう
英語力を身につける方法には、自宅での英語学習、海外留学、海外の友達を作る、などいろいろありますが、最も身近な方法は英会話スクールに通うことではないでしょうか。しかしこれだけ多くの英会話スクールが存在し、多くの人が利用しているにもかかわらず、日本人の英語力への自信がなかなかつかない理由を探るために、まずは英会話スクールのメリットとデメリットをいくつか挙げてみましょう。
- 英会話スクールのメリット
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- ネイティブと話す機会が得られる
- 英語を学ぶ仲間がつくりやすい
- 体系的なカリキュラムに基づいて学習することができる
- 学習に関する相談をしながら進めていくことができる
- 英会話スクールのデメリット
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- 通学しただけで満足してしまう
- 絶対的な学習量が足りないのに勉強した気になれる
- 通学に時間とお金がかかる
- 受講目的がはっきりしないままただ通ってしまう
英会話スクールに通っても効果が出ないのはなぜか
英会話スクールに通っているのに効果が出ない理由は、上項で挙げたデメリットの中に隠されています。まずいちばんの問題は、
「英会話ができるようになりたい」 「英会話スクールに通ってみよう」 「通っているだけで満足してしまう」・・・という図式が成り立ってしまうこと。つまり、明確な目標を持たずにただぼんやりと英会話スクールに通い始め、通っているだけでいつかは英会話が身につくような気がしてしまうのです。週に1〜2回ネイティブ講師と話すだけでも、以前の自分とは違うような気分になることはできますが、それだけでは決して真の英語力は身につきません。
英会話スクールの正しい使い方
では、英会話スクールに通って効果を挙げるにはどうすればいいのでしょうか。以下のポイントについて、自分に置きかえて考えてみてください。
- ①基本は自主学習!英会話スクールは実践の場
- ネイティブと臆することなく会話できるほどの英語力を身につけるためには、週に1〜2回、英会話スクールに通っているだけではダメです。基本はあくまで自宅での空き時間や通勤時間を使って行うインプット。それを実践するアウトプットの場として英会話スクールを活用するというバランスがとても重要なのです。また、英会話スクールでネイティブと会話することで、新たな課題が見えてくるはずなので、また次にその教室に行くまでの間に自主学習としてその課題を克服すべく、予習・復習のインプットをしっかり行う必要があります。
- ②自主学習の方法について客観的意見を求める
- では、英会話スクールに通わず、自分で学習計画を立ててしっかり勉強すれば英語力は身につくでは?と考える人もいるでしょう。自分に厳しく、客観的視点を失わずに学習時間とモチベーションを確保でき、さらに英語力を試せる相手がいる(会社の同僚や友人に英語のネイティブ話者がいる)場合は、それも可能かもしれません。
しかし多くの場合、始めは頑張ることができても、行き詰まったり結果がでなかったりすると簡単に挫折してしまうでしょう。英会話スクールに通うことの大きなメリットとして、客観的視点に基づいた学習計画を立ててもらえることです。また、教室によっては定期的に状態をチェックし、悩み相談などにものってもらえながら、その都度実力に合わせて学習計画を修正してもらえるところもあります。
いかがでしょうか。つまり、あくまで主役は自分自身、確固たる意志を持って自分の英語力を自分でもぎとるくらいのつもりでいなければ、永遠に英語力は身につきません。そしてそのモチベーションがあるなら、うまく活用できる英会話スクールはある!ということなのです。