語学留学、どのくらいの期間で英語が話せるようになる?
学生時代の語学留学では、人生の新たな指針を得られたり、若いうちに新しい価値観と出会えたりと、非常に得るものが大きく、世界が広がるチャンスであると言えますが、自分に必要なものや目標が明確になった社会人になってからの語学留学は、学生時代とはまた別の成果を持ち帰ることができるという利点があります。しかし、学生時代と比べると留学のためのまとまった時間がなかなか取れないというのが社会人の辛いところ。英語力がしっかり身につくためには、いったいどのくらいの期間の留学が必要なのでしょうか。
語学留学プログラムは、1〜2週間の超短期から、6か月〜1年以上に渡る長期のものまでいろいろと用意されていますが、やはり英語に対する自信をつけて帰ってくるためには、半年以上が望ましいと言えるでしょう。しかし、それは留学に行く前段階での準備によってもかわってきます。日本である程度のインプットを行い、地力をつけてから実践のチャンスとして留学期間を設けるなら、仮に3か月でも英語に自信をつけて帰ってくることができるでしょう。
社会人の語学留学、メリットデメリットは?
では、社会人になってから語学留学をするメリットとデメリットをそれぞれ具体的に見てみましょう。
- 社会人語学留学のメリット
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- 自分のキャリアの転換点となる新しい価値観に出会える可能性がある
- 目的意識を明確に持って臨むことで実践に耐えうる英語力が身につく
- 新しい出会いと経験によって世界が広がる
- 社会人語学留学のデメリット
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- 仕事のキャリアに一定期間のブランクができる
- 帰国後の転職活動が難しくなる可能性がある
社会人留学の最大の難しさは、帰国後の仕事に関する問題だと言えますね。留学期間をどのくらい設けるかによって、留学前の仕事を続けられるかどうかもかわってきます。ただし、留学期間中に英語力だけでなく様々な知識や価値観、コネクションなどを身につけることができたならば、帰国後はそれまでとはまた違った転職活動ができるでしょう。
語学留学にかかる費用はどのくらい?
では、社会人にとって最大の懸案事項である語学留学にかかる費用を見てみましょう。留学期間別の費用相場をご紹介します。
- 3か月:70万〜130万円
- 6か月:100万〜280万円
- 1年:180万〜480万円
留学先の国については、フィリピン・ニュージーランド、オーストラリアなど、アジア・オセアニアへの語学留学は比較的費用が安く、アメリカ・イギリス・カナダなど欧米への留学は少々費用が高めになっています。また、上記は語学学校への授業料に期間中の一般的な生活費を加えた金額なので、授業のコマ数や生活スタイルによって、さらに高くなったり、あるいはもう少し費用を抑えることもできます。
語学留学に人気の国5つ
では、留学先として人気の国をいくつかご紹介しましょう。どの国に行くかによって、その留学体験や身につく力、価値観は大きく変わってきます。事前に英語圏のいろいろな国の特徴をよく調べて、興味のある国を自分でピックアップしてみてください。
- アメリカ
- 語学留学と言えば、日本人にとって最も身近で親しみのあるのはやはりアメリカですね。しかしアメリカはとても広く、州によって文化も習慣も歴史も異なりますので、アメリカを選ぶならどの地域に行きたいかを決めるためにも、各州の特徴をよく調べておく必要があります。また、地域によって英語の発音も異なります。
- カナダ
- アメリカと比較すると比較的治安がいいのがカナダの魅力の1つ。しかしカナダも非常に広い国土を持ち、中にはフランス語話者のほうが多い地域もたくさんありますので、各地域の特色をしっかり調べてから希望する地域を選びましょう。
- イギリス
- 同じ英語圏でもアメリカとは異なる雰囲気を持つイギリス。歴史の古い建物が建ち並び、人々はキングスイングリッシュと呼ばれる英語を話します。アメリカ英語に慣れている日本人にとっては少々聞き取りにくいかもしれませんが、美しく歴史のある英語です。
- オーストラリア
- 広大な国土と大自然、野生生物が豊富なオーストラリアでは、アメリカ・カナダ・イギリスとはまた違った体験ができます。オーストラリアの英語もまた独特の訛りがありますが、アメリカ英語やイギリス英語と合わせて身につけることができたら幅が広がりますね。
- フィリピン
- 日本からは比較的近距離で費用も安めの語学留学先として人気のフィリピン。アジアの中では発音が欧米に近いことでも知られています。英語を学びながら、古くから日本とは縁の深いフィリピンの文化や人々について学べるのもまた魅力の1つです。